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上級者ともなれば、自分が好きな登山方法も決まっている人も多いと思います。
ですので、今回は中級者が経験値を上げ、上級者になるためのお勧めの山をご紹介します。
中級者用にお勧めした雲取山も日帰りで行くなら上級者向けになります。
>>関西の中級者におすすめの登山はこちら
上級者向けの山は標高が高いだけでなく、ルートの難しさや天候や時期により難易度が変化するため、それらを考慮し、余裕を持てるように計画し、登山をしていただければと思います。
目次
雨乞岳
・標高1,238m
・登頂にかかる時間
3~5時間
・見どころ
雨乞岳は、山頂に小池の大峠ノ沢があり、雨乞信仰の対象とされています。
大峠ノ沢にはモリアオガエルがたくさん生息しています。
雨乞岳への登山ルートは武平峠の滋賀県側すぐにある登山口からクラ谷の武平トンネルルート、武平峠を滋賀県側へしばらく下った、稲ヶ谷登山口からの稲ヶ谷ルート、綿向山からの縦走路を通る綿向山ルートなどがあります。
春にはヤマツツジやハルリンドウが咲いていて、登山客も多くなります。
・おすすめ理由
雨乞岳は標高は高くないですが、登山距離が長く、沢を横断するルートなどもあるので、スリリングな登山を楽しめます。
登山距離が長いとコースを間違えやすく、常に注意して進む必要があります。
隣にある鎌ヶ岳も赤ザレ、岩場があるため、体力に余裕のある人には縦走するルートもお勧めです。
雨乞岳に限らず鈴鹿山脈には梅雨以降から晩秋にかけてヤマビルが出現しやすいです。
対処できない場合はこの時期は避けることがお勧めです。
大普賢岳周回コース
・標高1,780m
・周回コース内容
和佐又山ヒュッテ…笙ノ窟…日本岳のコル…日本岳…石ノ鼻…小普賢岳…大普賢岳…国見岳…大普賢展望地…七曜岳…無双洞…岩本新道出合…和佐又のコル…和佐又山ヒュッテ
・見どころ
大普賢岳の周回コース
日本岳-小普賢岳-大普賢岳-弥勒ガ岳-国見岳-七曜岳の6つをピークハントするコースです。
大普賢岳、七曜岳は景色が綺麗に見えます。
・おすすめ理由
このコースは関西で体力をつけるなら挑戦してみてほしいルートになります。
縦走と違いスタート地点に戻ることができるため、総距離約10.7kmのルートをチャレンジすることができます。
七曜岳を超えると眺望がなく急勾配なうえ、ルートもわかりにくく、上級者向けのコースとなります。
七曜岳から無双洞までの下りは急勾配でスリップに注意が必要で、秋は落ち葉が多いためコースを間違えないようにも注意が必要です。
このルートは鎖、梯子や急登、激下りなどの様々な変化に富んでいるため、飽きることはないと思います。
反時計回りが一般的なルートと言われ、時計回りのルートは根性試しルートと言われてるので反時計回りで余裕があれば時計回りに挑戦してみることもお勧めです。
[画像参考URL] 大普賢岳周回コース ヤマケイオンライン
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=78684
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釈迦ケ岳〜大普賢岳縦走
・標高
釈迦ヶ岳:1,800m
明星ヶ岳1,894m
大普賢岳:1,780 m
・縦走コース
旭登山口…釈迦ケ岳……明星ケ岳…弥山小屋…トンネル西口分岐…七曜岳…大普賢岳…和佐又ヒュッテ
・見どころ
釈迦ヶ岳は十津川村と下北山村の境にある大峯奥駈道の北部最南端の山です。山頂には1924年に安置された釈迦如来像が設置されています。
山頂からは大峰の山々を眺めることができます。
釈迦ヶ岳山頂へ至る登山道の一部は、世界遺産に登録されている熊野古道の大峯奥駈道になっています。
普賢岳は縦走路と岩場の繰り返しでルート後半も難しいルートとなります。
・おすすめ理由
釈迦ケ岳急な上り坂があるため、体力のいる登山となります。
登山道は正面に釈迦ヶ岳を見ながら歩くため、迷う可能性は低いと思います。
余裕を持つなら山小屋で2泊3日と考えて登山をすることをお勧めします。
五胡峰を巻く急登には、ザイルあるが滑りやすく、注意が必要です。
普賢岳は縦走路と岩場の繰り返しはルートの後半で一番体力が奪われていて、危険性も高くなります。
自分の体力と相談しつつ、安全な登山計画を立てて下さい。
[画像参考URL] 大峰山系 釈迦ケ岳〜大普賢岳 ヤマケイオンライン
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=95243
弥山、八経ヶ岳コース
・標高 1,915m
・登頂にかかる時間
5~7時間
・登山ルート
行者還トンネル西口登山口…奥駈道出合…弁天ノ森…弥山小屋…弥山…八経ヶ岳…往路下山…行者還トンネル西口登山口
・見どころ
八経ヶ岳は奈良県吉野郡天川村と上北山村の境に位置する近畿最高峰の山です。
山頂付近には、天然記念物であるオオヤマレンゲの群生地もあり、高地からの景色もとても綺麗です。
オオヤマレンゲは7月初旬~中旬に満開になります。
太古から続く原生林は世界遺産にも登録されていて、原生林と新緑を見ながら登山をすることができます。
八経ヶ岳は修行の場としても利用されていて、山頂には修験者が登頂した証である札を残しています。
・おすすめ理由
八経ヶ岳には弥山を経由して行くため、弥山登山口からのスタートになります。
弥山登山をしてから八経ヶ岳へ向かうルートになるため、標高差約800m、距離も約10kmあるため、上級者向けの登山になります。
登山道は岩場や急勾配もあり、距離も長いためペース配分が重要となります。
弥山までの登山道には岩場もあり、長く続く急な階段や山頂に近付くにつれて勾配が急になるため、弥山への登山だけでも中級者向けになります。
八経ヶ岳への登山道は緩やかな尾根道もあるため、登頂は比較的楽であると思います。
ですが、下山時は往路をたどって下るため、後半に弥山の下山が含まれるので、急勾配もあり、下山時の方が危険度が高くなります。
近畿地方の中では一番標高が高く、2,000m級の山への挑戦を考えている人には練習として登っておいてほしい山です。
標高が高い山は気温の変化が大きく、気温に合わせた服装をする必要があるため、八経ヶ岳は登りやすく、練習に最適な山だと思います。
弥山・八経ヶ岳には危険なコースもあるため、登山時には必ず登山届を提出するようにしてください。
[画像参考URL] 八経ヶ岳 - ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=1214
弥山双門コース
・標高 1,895m
・登頂にかかる時間
9~12時間
・登山ルート
熊渡…金引尾根・弥山川分岐…釜滝…吊橋…三ノ滝…仙人嵓のテラス…河原小屋12:04狼平避難小屋…高崎横…ナベの耳…カナビキ尾根分岐…金引橋…熊渡
・見どころ
弥山双門コースは4の弥山・八経ヶ岳を通るルートの中でも最も危険度が高く、累積標高1,600m、登山距離も約18.5kmと最難関のコースと言われています。
鉄梯子の急な上り下り、鎖場、沢登り・渡渉が続くアドベンチャーでタフなルートです。
一カ所毎の危険度が高いのではなく、連続して危険なポイントが続くため、常に注意が必要となるルートです。
登り一方通行のルートとなるため、行きと帰りは違うルートを通る必要があります。
・おすすめ理由
関西最難関の登山ルートとなるため、上級者にお勧めの登山ルートです。
鉄梯子の急な上り下り、鎖場、沢登り・渡渉は危険度が高く、登山距離も長いため、体力に自信があり、アドベンチャールートが好きな人にお勧めです。
大雨の後や時期によって、十数回ある徒渉箇所は危険度が高くなるので注意する必要があります。
日帰りの場合、時間・体力により、双門ルートを抜けた狼平からのエスケープも視野に入れて登山計画を立てていただければと思います。
距離も長いため体力が奪われやすく、他の一般ルートと比較すれば遙かに危険です。
このルートに挑戦する場合は危険なルートが多いため、必ず複数の情報を参考にして登山計画を立てていただければと思います。
[画像参考URL]弥山 ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=1213
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